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D3ブログ - 「銀座展望台」2月6日(火曜日)晴

「銀座展望台」2月6日(火曜日)晴

カテゴリ : 
銀座一丁目ブログ
執筆 : 
makiuchi 2018-2-6 8:18
「けやき通信」1号

▼昨今、固有名詞を間違うが少なくない。誤字、脱字などしばしである。大きなことは言えないが原稿の「校閲」の大切さは骨身にしみている。新聞・書籍で校閲とは単なる文字の誤りを正すだけでなく書いていることが事実かどうかまで確認する。大変な仕事である。新聞記者時代「固有名詞」と「日時」は絶対に間違えるなと教わった。固有名詞を間違えると書いている内容までが疑われるからだ。自戒を込めて話を書く。
▼大東京竹橋野球団が編著者で『野球博覧』という415頁もある本を出版した(平成26年2月3日発行・非売品)。実に面白い本で野球に関するエピソードがたくさん載っている。私は手元に置いて愛用している。書く材料に困るとこの本をめくって探す。本が出て間もないころ、大変なミスを発見した。大正13年,大毎球団が都下五大学チームと対戦する記事の中で「4月16日新宿御苑で台覧試合。澄宮殿下(現秩父宮崇仁親王。98歳)の思し召しで・・・」とあった。秩父宮様は称号は淳宮で昭和28年1月4日ご逝去されておられる。明らかに間違いである。これは三笠宮様である。早速編者の一人に電話した。すかさず訂正のシールが貼られた。世が世であれば大問題になるところだ。仲間から「よく見つけた」と言われた。何のことはない。秩父宮様は陸士34期、三笠宮様48期である。三笠宮様が10期後輩の58期生とよくゴルフを楽しまれると聞いていた。私自身は59期生である。
▼最近、自衛隊元幕僚長冨沢暉著「軍事のリアル」(新潮新書・2017年11月20日発行)を讀んだ。集団的自衛権と集団安全保障の違い、外国人に自衛隊を「SELFDEFENNSE FORCE」と英語にかえた話をしたら全く外国人に理解されないことなど貴重な話がいっぱい書かれている。此処にこんな落とし穴がある。
「筆者が防大3年生の頃、芥川受賞直後の作家、大江健三郎氏が『防大生はぼくらの世代の一つの恥辱だ』と新聞のコラムに書いたことがあった。その新聞に反論を書いた後輩の一人が防大の先生から注意を受けたと聞いたと聞いてやるせなく、学生一同洵に辛い思いをしたのだが、その時、筆者たちを救ったのは、林統幕議長が何度となく伝えてくれたドイツの詩人・シラーの『大いなる精神は静かに忍耐する』ということばであった」。
私は林統幕議長の副官をしていた同期生からこの言葉が統幕議長の在右の銘であることを知っていて、今更のように林統幕議長の人格を知った。
▼この話を近くに住む新聞社で“校閲部の神様”と言われた通称”権ちゃん”に話したら数日後「一ヶ所間違いがあります」といってきた。「芥川賞受賞直後」でなく「芥川賞受賞直前」だというのである。コラムが載ったという新聞は毎日新聞で昭和33年6月25日の夕刊である。大江健三郎氏が受賞した芥川賞は第39回「飼育」。昭和33年7月21日に選ばれている。従って「後」でなく「前」である。なるほど”権ちゃん”は一字の師である。校閲恐るべし・・・

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